TOEICで身につけるべき技能
まず、TOEICで求められている技能をおさらいしてみましょう。
- 単語力
- 文法力
- リスニング力
- 読解力
- 情報処理能力
それぞれ解説します。カッコ内は対象となるクォーターです。
- 単語力(1Q/2Q/3Q/4Q)TOEICで求められる単語レベルはごく初歩です。
大学受験に毛が生えたようなレベルと考えて差し支えありません。
ただし、900点レベルに持っていく場合はTOEICに特化した語彙を覚える必要が出てきます。
1Qでリスニング全般、リーディング長文(Part7)に対応する基本単語を完全に習得します。
リーディング文法(Part5/Part6)に対応する難し目の語彙は2Q/3Q/4Qで継続的に習得していきます。
- 文法力(2Q/3Q/4Q)TOEICで求められる文法レベルはかなり低いと考えてください。
簡単な文章を読解するための文法力および穴埋め問題における品詞の選択に必要な程度です。
ただし、TOEICはスピードを求められる試験です。
考えてわかるでは不十分です。求められるレベルは低いですが感覚でわかるところまで持ち上げる必要があります。
作戦としては2Qでざっとおさらいし、3Q/4Qで実際の問題をベースに反復して感覚に刷り込ませます。
- リスニング力(2Q/3Q/4Q)習うより慣れろの典型です。これは数をこなさなければ上達しません。継続して対策していきます。
- 読解力(2Q/3Q/4Q)リスニング同様です。数をこなす必要があります。
文法力の項目でもお伝えしたように長文読解問題もじっくり読んででわかるレベルでは到底時間が足りません。
流し読みして理解できる程度まで習熟していく必要があります。
安心してください。文章のレベルはとても簡単です。 - 情報処理能力(3Q/4Q)
再三お伝えしていますが、処理スピードが求められる試験です。
考えてわかるではなく英語を感覚で理解できているのかを問われます。
3Q/4Qではほぼこの能力の習熟に時間を使っていきます。
フェーズごとの学習プラン
1Q(目標700)
ひたすら語彙力の向上に3ヶ月を使います。
他は何もする必要がありません。してはいけません。
知らない単語が大半を占める会話なんて理解できますか?
知らない単語が大半を占める本なんて読めますか?
日本語でも難しいですよね。
まずは語彙からです。
英語力は単語力です。100回言ってください。
2Q(目標800)
既習の公式問題集を時間無制限・リスニング視聴無制限で実施して完答を達成できるというレベルに持っていくフェーズです。
ここでTOEICに必要な技能を一通り身につけます。
3Q(目標850)/4Q(目標900)
Q2までで時間さえあれば、何度も聞いて良ければ完答できるというレベルに持ってきました。
ここまでが英語を学問として理解することを目的としたフェーズです。
Q3/Q4は感覚的にわかるレベルに持っていくためのフェーズです。
文法なら「動詞の後ろは副詞だからこれだ!」から「感覚的にこれでないとおかしいからこれだ!」のレベルに持っていくということです。
大量のTOEIC問題集を反復して学習していきます。
センス次第で3Qで900を達成する方もいらっしゃるでしょう。
まとめ
次の記事ではそれぞれのフェーズでの具体的な勉強方法についてお伝えしていきます。